英語初心者・初級者専門の英語学習コーチ/日本唯一の学校・教育委員会向け学校教材アドバイザーのブログ

イギリスの大学院で修士号取得後、10年以上、学校・塾向け教材出版社に勤務し、教育現場の「表」も「裏」も知り尽くした、アラフォー男子の教育に関するブログ

【決定版】プロが教える英語初心者・初級者のための、無駄なお金と時間を節約して、「最短距離」を歩む英語学習法!!!

英語学習

f:id:global-boys:20170311144213j:plain

※英語初級者は目安としてTOEIC600以下や英検2級未満の方を対象としています。

1.「とりあえず英会話教室に通おう」は危険です。

f:id:global-boys:20170220115003j:plain

1-1 英語初心者・初級者には向かない英会話教室。

結論を先に言いますと、英会話教室に通って成果が出るのは、ある程度の英語力を持つ方たち、いわゆる英語中上級者(目安としてTOEICスコアが600以上、英検2級程度)だけです。

 

「英会話教室に通っていたけど、英語が話せるようにならなかった」という方は少なからずいると思います。私の知り合いにもいっぱいいます。いわゆるROI(Return on Investment)が非常に低いと言うものです。

 

英語中上級者の方たちは英語の基礎体力が充分にあるので、「英語で英語を学ぶ」段階に入り、英字新聞や雑誌、英語のウェブページなどを積極的に読む、英語ニュースを見る・聞くなど、大量のインプットをしながら、同時に大量のアウトプット「話す・書く」をどんどん行って下さい。

 

しかし、TOEICスコアが600や英検2級程度に満たない行かない方は、はっきり言ってお金と時間の無駄です。「英語で英語を学ぶ」ことはもちろん、英会話教室に通うレベルに達していません。中学生の野球部員にメジャーリーグでプレーさせるようなものです。

 

もちろん英会話教室は「初級者でも大丈夫」と言って生徒集めをしていますが、あまり大丈夫ではありません。とくに初心者グループの英会話クラスには絶対に行かないで下さい。お金と時間を無駄にする可能性がきわめて高いです。

 

1-2 英語初心者•初級者にはデメリットの多い英会話教室。

たいていの英会話教室では、ネイティブの英語講師一人に対し、英語初級者が5人程度いて、英語講師が喋ったことに続いて生徒が声を出し、英語講師が取りあげたトピックに対して、生徒たちが英語で意見を言うという授業を行っていますが、ネイティブの英語の発音に慣れる程度であれば、高いお金を払い、忙しい時間をやりくりして英会話教室に通う必要はなく、CDで充分です。

 

次に、TOIEC600程度の英語力しかない生徒の場合、ほとんど英語で話すことができない上に、英語講師がものすごくゆっくり話している、きわめて簡単な英語すら理解できません。相手の話していることを理解しなくて自分の言いたいことを話すのであれば、家で英語の独り言(エア英語)をしていれば充分です。

 

さらに複数人のレッスンだと、英語初級者の方は「恥ずかしい」という気持ちが先に出て、積極的に英語を話そうとしません。特に男性にこの傾向は強く、講師が女性だったり、レッスンを受ける生徒に女性が混じっていたら、黙っているのはたいてい男性です。また、最初に英語を話した人が予想外に上手だったり、「なぜこの人が初心者クラスにいるの」というくらいの英語力を持つ生徒が同じ授業を受けていたら嫌じゃないですか? 

 

また、多くの英会話教室では「初月は無料」とか、「初月は1000円」とPRして生徒を募集していますが、以外とトータル費用がかかってしまったというケースも少なくありませんので、最初に自分が通学する期間に対し、どれだけのトータル費用がかかるかを確認してください。

 

最後に、いちばんの問題は「英会話教室に通えば英語がペラペラに話せるようになる」と過大な期待を持ってしまうことです。過大な期待を持ってしまったがゆえに、理想の自分にならなかったときの挫折は大きくなり、英語学習をそこでやめてしまいます。英会話教室はある程度の英語力がついた後に、「お金で英語を話す環境を買う場所」と割り切ることです。

 

ネイティブの英語講師も一人一人に対して充分なフォローやサポートをしません。個人的に親しくなって連絡先を交換して質問を受け付けることもしません。するわけありません。特に男性は邪な期待を持たないでください。

 

誤解しないで欲しいのですが、私は英会話教室を否定しているわけではありません。いまはネットで格安のオンライン英会話も増えていて、いつでもどこでも英会話ができる状態にあるのは、私が学生のときにはなかったことですので、どんどん活用するべきです。

 

実際、私もオンライン英会話や、個人でネイティブの先生に英会話レッスンを受けたことがありますし、私が運営しているグローバルボーイズの生徒にも、グローバルボーイズ卒業後か併行して英会話教室に通うことをお薦めしています。ただ、英会話教室に通うのはある程度の英語力がついてからにして欲しいのです。

 

もし、英語初級者の段階で英会話教室に通われるのであれば、お金はかかってもマンツーマンコースにしてください。人にもよりますが、リラックスできて質問しやすい同性をお薦めします。そして必ず日本語が話せる先生にお願いして下さい。日本語がまったくわからない先生だと質問ができないので、英語初級者にはそうとう厳しいです。

 

逆に考えて、日本語がまったくできないアメリカ人に、日本語だけで日本語を教えられますか? 経験豊富な日本語教師のプロでないと沈黙が続くだけです。そして、英会話教室にそんなプロは多くいません。もしいたら、たとえ価格は割高になっても、絶対に確保してください。

 

私の学生時代のことをお話しすると、第二外国語でスペイン語を専攻しました。1年生のときはネイティブの先生で、2年生のときは日本人の先生でした。いまでもなぜ大学は先生の順番を逆にしなかったのかと不思議で仕方ありません。と言うのも、1年生のときは先生に質問しようにもスペイン語と少しの英語と日本語しか通じなかったからです。聞きたいことはいっぱいあったのですが・・・。

 

2.もう騙されない! 巷に存在する英語勉強法の都市伝説をぶった切ります。

f:id:global-boys:20170202182736j:plain

2-1 気がついたら英語がペラペラ???

皆さん、おそらく一度は書店やネットで、「気がついたら英語がペラペラ」、「英語はシャワーを浴びるように聞いていれば、いつかは慣れる」、「英語は"get"だけで通用する」みたいなタイトルの本や情報教材を、目にしたことがあると思います。

 

しかしこれらの本や情報教材のほとんどは、「英語をちゃんと勉強したい、話せるようになりたい純粋な向学心」、「英語を勉強しなければならないビジネスパーソン」。もっと言うと、「日本人の英語コンプレックス」につけ込んだ、非常にずるい商売だと思っています。よ~く考えて欲しいのですが、そんなこと本当にあり得ることでしょうか?   「100人に1人はそうなっている」と言われたらそれまでですが・・・。

 

ここで簡単な自己紹介をさせていただきます。私は学生時代に英米文学を専攻しました。そして卒業後はイギリスの大学院修士課程で、イギリスとヨーロッパの近現代史を学びました。そこでの授業は当然英語ですし、論文もすべて英語です。

 

純粋な日本生まれ、日本育ちであり、インターナショナルスクールに通ったこともありません。当然、英語は自分で勉強しました。卒業後も、イギリスの大学院に留学するため、IELTS(イギリス版TOEFLのようなもの)の試験勉強のため、英語のリスニング、スピーキングも、私なりに熱心に勉強しました。ですので、英語を聞いて理解する、話す、そして書く、ということが、どれだけ大変かということを、身にしみて理解しています。理解と言うより体で覚えています。

 

ここで恥ずかしい話をカミングアウトすると、上記のタイトルのような本を手に取ったことがあります。私もイギリスに留学するために必死だったのです。しかし、

まったくもって『お金と時間の無駄』でした。この手の情報教材で一式何万円もするCDやDVDを売りつける会社って、本当に許せないですね。

 

まず、「気がついたら英語がペラペラ」系についてですが、むかしから似たようなタイトルの本や、一式何万円もする英語教材があります。しかし、もし本当にその通りになる、そしてたくさんの実例があるのであれば、なぜ国や文部科学省がその本や、教材一式を学校の教科書や副教材として採用しないのでしょうか? 

 

予算がない? 違います。もちろん潤沢な予算ではありませんが、国はグローバル時代の競争と、東京オリンピックに向けて、英語ができる人材を、是が非でも増やそうとしています。つまり、「効果がないか、実際には相当な時間と、苦労を必要」とするからです。

 

さらに言うと、「ペラペラ」の定義すら曖昧ですよね。何を持って「ペラペラ」と言うのか? 海外で生まれ育ったバイリンガルを想定しているのであれば、「そんなことはあり得ない」と断言しますし、「気がついたら」って催眠療法の一種ですか? と聞きたくなります。


2-2 英語はシャワー浴びるように聞いていれば、いつかは慣れる???

次に、「英語はシャワーを浴びるように聞いていれば、いつかは慣れる」系ですが、このやり方は結構危険ですよ。「英語が聞き取れるようになった」気がするだけか、すでに日本語になっている英語が聞き取れただけか、中学生・高校生の男子生徒であれば、"Fuck"を聞き取って喜ぶだけです。

 

よくキャッチャコピーにある、「ある日、すべての英語が聞き取れ、意味も分かるようになった」。安心して下さい。そんな素晴らしい「ある日」は訪れません。スワヒリ語を毎日聞いていたら、ある日突然、スワヒリ語が聞き取れるようになれますか?  

 

「シャワーを浴びるように英語を聞く」やり方が通用するのは、7歳くらいまでの子どもか、本当に英語しか通用しない環境に身を置くか、ある程度の英語力がすでにある人たちだけです。基礎ができていない段階でやっても時間の無駄ですし、きわめて効率が悪いです。

 

「海外に行けば何とかなる」っていうのも非常に暴論というか、極論だと思います。海外にいっても四六時中ネイティブと一緒にいるわけではないですし、ずっと英語を話しているわけではありません。それだったら日本で一日中、英語しか流れないテレビを見ていた方が安上がりで効果的です。

 

たまに、俳優やミュージシャンで、海外で生活しているうちに、自然と英語が聞き取れるようになったという方々がいます。まず、海外に何年生活してそうなったのか、という素朴な疑問が浮かび上がります。5年も10年も住んでいれば、そりゃあ、ある程度は自然と聞き取れるようになります。

 

また、俳優やミュージシャン、それから作家といった芸術家タイプの人は、概して自分が努力したと思われるのを嫌がる、いわゆる天才肌と思われたい傾向があります。なので、英語に限らず、こういった人たちの言葉を額面通りに受け取るのは、非常に危険なのです。とくに芸能人に影響されやすい中学生・高校生は要注意です。

 

実際には、かなりの努力家であるケースが圧倒的です。それをマスコミの前で見せないようしているだけです。ただ、ミュージシャンの英語リスニングに関して言うと、当てはまるケースがあるかもしれません。英語は「音楽」と捉えたほうが良いからです。

 

話が少しそれましたが、実際、私は高校生・大学生のころ、「英語をシャワーを浴びるように聞きまくる」を実践したことがあります。当時は、字幕のありなしを選べるDVDという便利なものがまだなく、レンタルビデオ店で字幕入りの映画を借りてきては、字幕が隠れるようにテレビの下に紙を貼り、ひたすら映画を見ていた時期があります。

 

はい、残念ながら、まったく効果はありませんでした。ひょっとしたら、少しくらいの効果はあったかも知れませんが、非常に効率の悪いやり方です。と言いますのも、「単語の発音、音のつながり、フレーズそのものの発音などを知っていないと、あまり効果がない」からです。

 

例えば、"What are you doing?" 「何しているの?」という意味ですが、どう聞いても「ワラユドゥーイン」にしか聞こえません。つまり、この"What are you doing?"が、「ワラユドゥーイン」と発音するものだと、知っているか知らないか、ただそれだけなのです。

 

もちろん、文字を一切使わず音だけで外国語を学ぶやり方もあると思いますが(日本語を読めないけど話せる外国人のように)、英文を強制的に学ばされる日本人にとって、あまり効率的なやり方とは思えません。


2-3 英語は"get"だけで通用する???

一度試しにやってみて下さい。朝起きてから夜寝るまで"get"だけで生活してみて下さい。相当会話に不便します。確約します。たしかに日常会話において、"get"を使う頻度は高くなります。それは否定しません。外国の方たちと一言二言を話す程度であれば、何でも"get"で済ますのも一つの手段です。

 

ただ、よーく考えて欲しいことがあります。中学生・高校生・大学生であればなおさらです。英語は「話す」だけでなく、「聞く」「読む」「書く」の4技能からなります。もし、"get"だけの表現を覚えてしまったら、英語を「読む」ことができません。「書く」においても、"get"を連発したら、テストや論文での点数は低くなります。大人の世界でも、「この人はボキャブラリーが少ない」という烙印を押されます。

 

つまり、海外旅行などで、まったく英語力のない人が、どうしても英語を使う必要があるときだけ、"get"を連発すればよいのであり、これから真面目に英語を勉強しようとしている志しの高い方が読む類いの本、真似するべきことでは、絶対ありません。

 

それに"get"だけで何とかなるというのは、「飯・風呂・寝る」の3単語で日本語ができると外国人に教えるようなもので、無責任きわまりないです。

 

2-4 英語ビジネスはコンプレックスビジネス。

残念ながら、英語に関するビジネスは、もはや「コンプレックスビジネス」になってしまっているのが現状です。

「~するだけでダイエットできた」

「~するだけでハゲ治った」

「株で簡単に1年で1億円稼げる」

「FXで毎日5分で3万円が稼げる」

そしてこの手の類いの本は、人のコンプレックスや願望につけ込み、タイトルや素材を変えて次々に出てきます。私の母親もむかし「聞き流すだけで英語が話せる」とか言う教材を買っていました・・・。

 

断言しますが、日本に住んでいて、周りが日本人の環境で、多少の苦労なしに英語が出来るようになることは、ほぼ不可能です。「虚偽の理想」を追い求めるのではなく、「厳しい現実」に目を向けて下さい。

 

あとは、とにかく英語学習に関する情報が多すぎて、「そもそも何をどうすればよいの? 何から始めればよいの?」がわからない方が大勢いらっしゃると思います。いわゆる「英語学習の迷路にはまっている英語学習難民か英語学習コレクター」状態です。

 

おそらく本屋さんで魅力的なタイトルに惹かれて本を買い、少し試してはやめるか、他にもっと楽して英語ができるようになる本を探すか、自分に足りないものを次々発見しては次々本を買い足し、結局、お金と時間を無駄にしてあげく、挫折してしまっているが現状だと思います。

 

私も一時期、筋トレにはまってましたけど、完全に筋トレメソッドコレクターでした。自分の浅はかな知識だけでなく、おとなしく個人トレーナーにお願いすれば良かったと思っています(泣)。誰かにお尻を叩かれないと物事が続かないタイプの人間でしたので・・・。

 

3.英語初級者のための、無駄なお金と時間を節約して、「英語学習の最短距離」歩む勉強法。

     f:id:global-boys:20170311145027j:plain

3-1 「日本人は中学高校で6年間も英語を勉強した」は忘れてください。

ここから具体的な学習法に入っていきます。しかしその前に、「日本人は中学高校で6年間も英語を勉強したから、誰でも英語は話せる」という考えを、いまここで捨てて下さい。たしかに、"I have a pen. I have an apple."と言えば英語を話していることになるので嘘ではないのですが・・・。

 

大事なことなのでもう一度言います。「日本人は中学高校で6年間も英語を勉強したから、英語ができないのはおかしい」という考えは、「日本人は小学校からずっと音楽を習っているから、音符が読めないのはおかしい」とか、「日本人は小学校からずっと体育を習ってきているから、誰でもフルマラソンが走れる」というようなものです。

 

そもそも、中学高校の6年間で習う英語なんてたかが知れてます。6年間で使う教科書の内容なんて英字新聞1~2日程度のものですし、習う単語数も3000語です。しかもその3000語には誰もが知っている、one, two, three とか、Sunday, Monday, Tuesday とか、get, have, make, dog, cat などが大量に含まれています。

 

つまり、圧倒的にインプットするべき量が足らないのです。一概には言えませんが、目安としてTOIECでは8000語、英検1級だと10000語が必要と言われています。その上、定期テストや高校受験、そして大学受験対策のための「試験英語」を勉強させられ、英米文学科に進学する生徒以外に必要のない文法知識を身につけてしまっているのです。


3-2 騙されと思って、最初に「発音」を勉強しましょう。

まず、英語初級者が最初にすべきことは、「英語の発音」を練習することです。英語は日本語と比べリズムの強弱・アクセントの強弱がはっきりしている言語です。日本語は"monotonous"(単調な)話し方ですが、英語は違います。逆に外国人(特に欧米人)の話す日本語が聞き取りにくいのは、日本人なら付けないアクセントや抑揚がどうしても付いてしまうからです。

vimeo.com

※講師はドイツで幼少期を過ごし、ロサンジェルスで在米一流日系企業のビジネスパーソンに、「英語の発音」を指導した経歴をお持ちの花香薫先生です。現在は小田原で「英語発音のパーソナルトレーナー」として活躍され、多数の受講者をお持ちです。

 

残念ながら、学校では英語の発音を教えません。ネイティブの英語の発音を聞くと称して、ALTが一クラス30人の前で英語をベラベラ話しているだけです。さらに小学生ならまだしも、中学生・高校生、とりわけ「男子」生徒が巻き舌にしてみんなの前で発音なんて、特に女性生徒の前では恥ずかしくてできません。"money"を「マニー」なんて発音した瞬間、クラス中はドッカンドッカン笑いの渦です。

 

また、英語の先生は大学で英米文学科を卒業した人がほとんどですが、英米文学科は英米文学を学ぶところなので、英語の発音の練習なんてしません。私自身が英米文学科卒なのでよくわかります。あくまで「英米文学を研究した学生」です。

 

もちろん発音を練習したからと言って、海外で生まれ育ったバイリンガルみたいな発音で話せるようになるにはかなり厳しいです。と言うより不可能です。ただ、英語の発音の仕組み、母音と子音やアルファベットの発音の方法を最初に学ぶことによって、リスニングがかなり楽になります。

 

私の実体験を述べると、イギリス在住時、私の英語が聞き返されることが多かったんですね。まあ、私の場合は声も小さいし滑舌も良くないので、日本語でも聞き返されることが非常に多いく、いまでも嫁からよく「何言っているのかわからない」と怒られてますけど・・・。

 

で、英語力が私と同レベル程度のギリシャ人がクラスメートにいたんですけど、ネイティブは彼女の話す英語をちゃんと聞き取っているんですね。あとフラットメートのフランス人や、親しくなったスペイン人やイタリア人の英語もそれほど上手ではなく、アクセントも母国語なまりがもの凄く強い英語だったんですけど、ネイティブにはちゃんと通用しているんです。

 

「この差はいったい何なのだろう?」って悩みました。前期が終わったクリスマス休暇中、数人しかいない図書館のパソコンルーム(365日24時間開いてました)でそのことをひたすら考えました・・・。そこでハッと思いついたのが、「欧米の人はアルファベットの発音がすでにできているからじゃないか?」ということでした。

 

当然、欧米の人たちは幼少期からアルファベットに親しんでいます。もちろん、英語にない文字もありますが、9割方は同じです。そして、Youtubeで英語の発音を説明している動画をひたすら見て練習しました。

 

すると後期がはじまると、以前ほど聞き返されることがなくなりましたし、リスニングももの凄く楽になりました。もちろん意識的に、大きな声で話そうとしたこと、抑揚をつけて話そうとしたこともありますが、これらはあくまでテクニックに過ぎません。本質は「英語を構成する文字の発音そのものを学んだ」ことです。

 

だまされたと思って最初に必ず「発音」を勉強して下さい。先生が「あいうえお」を喋った後に、小学生1年生の児童が大声で口にするように練習して下さい。これは家を建てるときに土台をしっかり作り混むようなものです。スラムダンクの桜木花道のように、バスケ初心者が最初にドリブルの練習をするようなものです。

 

「キレイに発音することを捨てて、日本語訛りの発音でどんどん話そう」。これはごもっともです。発音コンプレックスを捨ててどんどん英語を話す必要があります。私も偉そうに言える発音でありませんし、どんなに頑張っても幼少期を海外で過ごしたバイリンガルのような発音はできません。しかしそのことと「発音の方法を知ること」、「キレイな発音を真似ようと努力する」ことは別の問題です。


3-2 フレーズと単語を必ず「音声」とセットで、リスニング&音読しましょう。

発音の練習が終わったら、次は音声CDがセットになっている教材を購入して下さい。詳細は後ほど触れますが、必ず音声CD付です。最初なので英語⇒日本語のように、日本語が音声に入っていると良いかもしれません。また最初は日常的に身のまわりに溢れている単語とフレーズがセットになっているものがベターです。

 

日本の英語教育(とくに高校)はネイティブですら普段使わないような、小説や論文に出てくる小難しい英単語は覚えさせるのに、日常よく使い、身に溢れているフレーズや英語単語を教えない致命的欠陥があります。まずは身の周りの英語を学んでください。そしてリスニングしながら音読してください(電車の中で口を押さえて呟くのもOK)。1回ではなく複数回繰り返して下さい。

 

次に、これまた音声CDがセットになっている「単語」の教材を購入して下さい。そして可能な限り覚えて下さい。よく、「英単語や熟語は文章を読みながら同時に覚える」と書いてある本や、そう主張している人もいますが、実際にやったことがあるのかなと思います。

 

ホリエモンこと堀江貴文さんは「英単語帖を丸暗記すれば、だれでも東大に合格する英語力はつく。単語力がないから、文法に惑わされる」と仰っています。一説には東大の英語入試はそこまで難しくないという噂もありますが(もちろん京大とか一橋大といった超難関校に比べてです)、平均的な大学を卒業した私には言えないセリフです。

 

人によっては堀江さんの発言は極論だと指摘する方もいると思いますが、ある側面では正しいと思います。と言うのも、英語の長文が読めないのは、たいてい長文を読むのに必要な単語を知らないケースが多いです。

 

もちろんたくさんの長文を読んで慣れる必要がありますが、そもそも単語を知らないから長文を読めないと言うのが圧倒的です。もちろん日本語だったら新聞や本をどんどん読んで必要な語彙を増やしていけばいいと思いますが、英語でそれをやったら、辞書ばかり引くことになって、英語を読むのが嫌になること間違いないです。

 

あと、「前後の意味から類推しよう」って言うのも、そもそも前後の単語の意味を知らなかったらどうしようもありません。だったら、必要最低限な単語や熟語はまとめて一気に覚えてしまった方がよほど効率がいいし、単語や熟語は覚えた方が有利に決まってます。

 

なお、ギリシャ・ローマ文化を基にする欧米の人が、日本人よりも英語を早くマスターするのは、語源が近い単語がすでに母国語に存在するからです。たとえば英語の"desire"(渇望する、欲求)はフランス語だと"desirere"ですし、同じスペルの単語もあります。"blame"(避難、責任)、"premise" (前提)は英語もフランス語も同スペルです。

 

三浦知良さんことキング・カズが1年しかイタリアでプレーしていないのにイタリア語が上手なのは、同じラテン語系のポルトガル語が長年のブラジル生活でペラペラだったからです。

 

熟語やフレーズもそうです。たとえば、"I see" は「了解です。わかりました」って意味ですが、"see" は「見る」っていう意味です。でもほとんどの日本人は "I see" を「私は見る」とは訳しません。"give in"は"surrender"「降参する、屈服する」という意味ですが、"give"と"in"を別個に訳してたら「降参する」にはなりません。 つまり、知っているか知っていないかの違いです。

 

単語や熟語を覚えるのは、はっきり言って非常につまらないことですが、絶対に必要です。2020年に大学入試センター試験に取って代わることになるTOEFLでは、日本人が中学高校で習う3,000語の倍である6,000語は最低でも必要と言われています。

 

実は、「英単語や熟語は文章を読みながら同時に覚える」、「前後の意味から類推しよう」をやったことがあります。大学生の頃です。小説の原著や英字新聞を読んでました。はい、ぜんぜんさっぱりでした。先ほども触れたよう、中学高校で習う英語なんてたかが知れているんです。また当時は電子辞書という便利な物がなかったので、読み切るのが辛かったです。

 

村上春樹さんのようなよほどの本好きでない限り、意味も分からず原著で読破するのはお薦めしません。普通の人は挫折するか、強烈な眠気に襲われます。もちろん、英語の文章をたくさん読む必要はありますが、その前か併行して必要なフレーズや単語と熟語を覚えることをお薦めします。

 

ここで、なぜ音声CD付の教材でないといけないかについて述べます、英語初級者や初学者にとって、音声と一緒でない音読は逆効果になる可能性があるからです。これは日本の学校英語教育の弱点でもあります。トロイの遺跡を発掘したことで知られるシュリーマンは、「音読で数ヶ国語をマスターした」、「1言語につき6週間でマスターした」ことでも知られています。

 

シュリーマンの著書『古代への情熱』に、ひたすら音読で外国語を学んだことが書かれており、「ひたすら音読」を薦める人はシュリーマンを取りあげることが多いのですが、大事な点を見落としています。

 

シュリーマンが音読でマスターした外国語は、英語・フランス語・オランダ語・スペイン語・ポルトガル語・スウェーデン語・ポーランド語・イタリア語・ギリシャ語・ラテン語・ロシア語・アラブ語・トルコ語、そしてドイツ語です。

 

ここで注意したいのは、上記の外国語のうち、アルファベットを基礎とする外国語がかなり含まれている点です。純粋に異なるのはアラブ語とトルコ語くらいのものですし(それでも凄いですが)、また言語としてかなり近い外国語が含まれている点です。

 

ですので、シュリーマンの音読はアルファベットの発音の基礎があった上で、どのように発音するのかもたいていわかっていた可能性が高いのです。つまり、ある程度はリスニング力があった上で音読したから意味があったのです。

 

ちなみに、日本で使われている漢字は表意文字で意味を表す言葉で、アルファベットやひらがなカタカナ、ハングル文字のように音を表す表音文字ではありません。この違いは大切です。ルイス・フロイスが戦国時代の日本を記した『日本史』があれだけ重宝されているのも、ローマ字で当時の地名や人名を表記していたからです。昨今のキラキラネームではありませんが、漢字はいくらでも当て字をつけ、読み方を変えることができます。

 

一方の英語のアルファベットは漢字と異なり、「音を表す」文字なのです。数年前にヒットした映画『愛を読む人』(原作『朗読者』)で、文字が読めない女性が送られてきたカセットテープを元に、チェーホフの「犬を連れた奥さん」(The Lady with the Little Dog)に書かれた英語を、音を頼りに鉛筆でチェックしていくシーンがありましたが、あれは英語が「表音文字」だからできることです。


The Reader-Hanna Learning

「英文をひたすら音読」しようは、まず英語の発音を最初に学んでトレーニングし、さらにリスニングとセットでないと日本人には効果が薄く、下手すると英語学習初期段階ではマイナスになることもあります。実際、私は間違って発音を覚えた単語がたくさんあります。たとえば、"fragile" を「フレイジル」と覚えましたが、正しくは「フラジャイル」です。他にもいっぱいあります。そうなると英語は聞き取れませんし、相手にも伝わりません。

 

英会話教室同様に誤解しないで欲しいのですが、シュリーマンを全否定しているわけではありません。ただ、シュリーマンと日本人では生まれ育った環境が異なること、そして英会話同様に「音読は万能」という考えに異を唱えているだけです。何事もそうですか、万能薬はありません。それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

後述しますがシュリーマンの主張する「興味のあることを日記で書く」、「毎日1時間勉強する」は大いに見習うところです。


3-3 自分に興味のある分野か、社会人なら仕事に関連する分野の英文に触れましょう。個人的には「マンガ」をおすすめします。

フレーズや単語を音声と一緒にリスニング&音読しながら、英文にたくさん触れることで、アウトプットに必要なインプットをおすすめします。英文に触れるさいは音読しなくてもOKです。むしろ音読すると読むスピードが落ちるので音読はしない方が良いです。あくまで「英文を読む」ことに特化しましょう。文法も無視しましょう。わからない単語があってもどんどん先に進みましょう。そのために単語は別に覚えているのです。

 

読む英文は自分の興味があるトピックにしてください。社会人の方であれば、自分の専門分野に的を絞ることをおすすめします。実は日常会話よりビジネス会話の方が、トピックと単語が絞られているので楽です。日常会話⇒ビジネス会話の順ではなく、その逆を行ってください。

 

私はイギリスの大学院でイギリスとヨーロッパの近現代史を専攻しましたが、このトピックであればイギリス人よりも長く・多く話していられます。逆に外国出身の相撲取りと相撲の話をしたら、まったく話せなくて聞いているだけだと思います。

 

なお、この時期に私がいちばんお薦めする読み物は「マンガ」です。マンガで使われている言葉って、「リアル・日常会話」です。英語で意味がわかんなかったら日本語で意味を確認できますし、絵があるから文字だけの本よりだんぜん読みやすいので、最後まで挫折することなく読めます。また、繰り返し読むにも適しています。私は学生時代に手塚治虫の「火の鳥 鳳凰編」の英語版を繰り返し読んでいて、「英会話」に関して言うと小説や本を読むよりよほど役に立ちました。

 

と言いますのも、いわゆる名作って言われているものは昔の小説が多くて、使われている言葉とかは、現在と違うから難しいんですよね。大学生のときに気合を入れて買ったオースティンの "Pride and Prejudice " は埃を被ったまま練馬の実家に置いてありますし、日本人でも夏目漱石や森鴎外の小説を読むと、使わている言葉が難しいと感じるし、日本語を学びはじめたばかりの外国人が、「吾輩は猫である」や「舞姫」を読んだら、まちがいなく撃沈すると思います。

 

英字新聞や英字雑誌についてですが、それらを読むのは否定しませんが、日本でよく売られている海外の新聞や雑誌は、いわゆる海外のインテリ層が読む「高級紙」の部類に入りますので、使われている単語や文法も難しいですし、それ相応の知識がないと手も足も出ません。小学生や中学生にいきなり朝日新聞や日経新聞を読まして理解しろ、と言うようなものです。

 

また、新聞・雑誌記事風に話す日本人がいないのと同じで、英語も「書き言葉」と「話し言葉」に違いがあるので、「英会話」目的で英字新聞や雑誌を読むのはおすすめしません。ただ、格調高い英文を書く必要のある人や、ボキャブラリーを増やしたい人には必須の読み物です。


3-4 インプットも大事ですが、アウトプットのないインプットは意味がありません。

先ほどシュリーマンについて触れましたが、シュリーマンは語学をマスターするに当たり、「音読」以外にも次のことを述べています。「興味のあるテーマで作文を書く」


とくに「興味のあるテーマで作文を書く」は是非実行して頂きたいと思います。インプットはとても重要ですが、アウトプットのないインプットは意味がありません。スポンジのようにどんどん吸収し、それをはき出す。そしてまた吸収してはき出すを繰り返すことで、英語力を上がっていきます。また、誰かと対面で「話す」より敷居が低いですし、お金もかからずに英語の勉強ができます。

 

「作文を書く」、もしくは英語で独り言をつぶやく(エア英語)を行うときは、無理に英語で考えるのではなく、日本語⇒英語で構いません。と言うより、英語のインプットが少ない段階で、いきなり英語で考えられるわけがありません。日本語⇒英語の変換スピードを徐々に早くしていき、英語⇒英語ができるように頑張りましょう。

 

コツとしては、インプットした文章を真似ると自然な英語ができます。皆さんも日本語で文章を書くとき、文章の上手な人が書いた文章を真似しますよね。それと同じです。

 

3-5 まとめ。

長くなりましたが要約すると、
1.騙されたと思って、最初に発音を練習する。なるべく家で、大きく口を開いて、大きな声で練習して下さい。

2.音声CD付きの教材でフレーズや単語をリスニング&音読する(電車内で呟くでも可)。そして可能な限り覚えましょう。あとあと「英語で英語を学ぶ状態」に入ったときに楽になります。

3.自分が興味のある英文に触れる。社会人の方は仕事に関連する内容をお薦めします。日本語でも自分の知らない・興味のないトピックが書かれたものを読むのは辛いはずです。

4.「英文を書く」アウトプットや独り言のエア英語をどんどん行う。「Lang8」というネイティブのユーザーが英語(に限らず色々な言語)を添削してくれるオンラインサービスもあります。ただ無料サービスなので、確実に誰かが添削してくれるとは限りません。

※3と4は2と併行しても構いませんが、無理をしないで下さい。

 

大事なことは、上記1~4を、三度シュリーマンが言うよう、毎日30~60分は欠かさず行うことです。それを3~6ヶ月程度続けたら、「英語で英語を学ぶ」状態に徐々にシフトしていきましょう。おすすめするのは「映画や海外ドラマを英語字幕」で観ることです。

 

私がイギリス留学していたとき、フラットメイトにパレスチナ人の双子の兄弟がいたんですけど、英語を学ぶ上でいちばん役に立ったのは映画を英語字幕付で観ることだと、短期留学で来ていた中国人女性にめちゃくちゃ力説してました。

 

ただ、あんまり英語の勉強のために映画を観ようと頑張るのは逆効果になると思います。とくにリスニングですが、いくら英語字幕がついているとはいえ、画面の中に入る文字数は限られているので、俳優のセリフをすべて字幕にしていないケースも多いです。ついでに言うと、日本語字幕も文字数の影響でかなり意訳されているときがあります。

 

また、当たり前ですが外国人向けに英語を話しているわけではないので、当然、地域による訛りやアクセントの違いなどがありますので、標準的な英語を学んだ日本人にはかなり聞き取りにくいと思います。でも、日本の映画でも何言っているのかよく聞き取りにくい映画ってありますよね? 個人的にはビートたけしさんのセリフが聞き取りにくいです。キタノ映画は大好きなんですけど。

 

イギリスに住んでいたときにイギリス人の友達(ロンドン出身)に、「トレンスポッティング」のスコットランド訛りの英語を聞き取れるかって質問したら、「全部は無理」って言う返事が来ました。また、西部劇や歴史物映画は現在と使われている言葉が違いますし、言い回しも異なります。現代の日本人が時代劇のような話し方をしないのと同じです。

 

ある程度の英語力のある人が映画で英語を学ぶことは非常にお薦めですが、英語初級者は深く考えずに映画そのものを純粋に楽しみましょう。「この映画は俳優や女優が綺麗な発音で話している」、「リアルな日常会話が溢れている」と言われても、自分が好きじゃなかったり、内容がつまらなかったら観るのが苦痛になるので。

 

と言いつつ、表音文字の所で紹介した『愛を読む人』は、部隊はドイツですが標準的なイギリス英語でお薦めです。ただケイト・ウィンスレット(この映画でアカデミー賞受賞。タイタニックの女優でもあります)。ヌードシーンがあるのでお子様と鑑賞するときは注意して下さい。

 

4.「継続は力なり」"Rome was not built in a day." 英語は毎日、少しづつ勉強しましょう。

f:id:global-boys:20170223164135j:plain

4-1 大事なのは、歯を磨くように英語の勉強を習慣化すること。

率直に言って、英語の勉強をすることは、よほど英語が好きか、よほど必要に迫られていない限り、決して楽なことではありません。しかし、ピアノを習っている人が毎日ピアノを弾くよう、子どもが毎日自転車に乗れる練習をするよう、とくに初級者であれば、ある一定期間に英語の基礎力をつける練習を意図的に行う必要があります。

 

できれば3ヶ月~6ヶ月は毎日30分英語に触れてください。週に1~2回ちょこっと勉強するだけでは意味がありません。「継続は力なり」です。

 

日米通算安打数4300本を越えるイチロー選手は「高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、寝る前に必ず素振りをしました。その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です」と語っています。

 

長年、巨人で活躍した桑田投手も「プロ野球選手となったあとも、無茶な練習はしなかった。怪我をしてしまったら、元も子もないからだ。巷でよくいわれるような千本ノックを受けたり、千回素振りをしたり、300球を3日連続投げるとか、そんな無茶な練習を決してしなかった。その代わり23年間、毎日毎日、1日10分とか15分、小さな努力を続けてきた」と発言しています。

 

ひょっとしたら、「自分には無理だ」と思われるかもしれません。しかしあきらめる前に、考えて頂きたいことがあります。英語は「21世紀のラテン語」と言われるほど、事実上の世界公用語となっています。英語ができない、英語が苦手というだけで、計り知れない損失を被る可能性は今後ますます高くなります。また、どうしても英語学習には時間がかかりますし、若いときに始めた方が有利です。それは否定しがたい事実です。

 

しかし、未来から現在を振り返ったとき、いまがいちばん若く、体力と気力があるときです。「正しい方法」と「正しいステップ」を経て毎日コツコツと勉強すれば6ヶ月で中学高校6年間を超える英語力がつき、誰でも外国人と英語で意思疎通できるようになることや、TOEICで600、700のスコアを取ることは決して難しくありません。

 

"Never Say Can't, Don't Quiet !!!." 初心に戻り、焦らず地道な努力を続けていきましょう。もし、私と同じで誰かにお尻を叩かれないと続かないタイプで、スマホかPCを利用できる環境であれば、グローバルボーイズの入会もご検討下さい(生徒は中学生以上の「男性」限定となっています)。

 

4-2 最後に、私自身について

ここまで長文をご覧いただき、誠にありがとうございます。実は私自身がかつて、「学校のテスト英語はできたものの、実際の英語が聞き取れない・話せない・読めない・書けない」典型的なダメ英米文学科生でした。

 

さらに在学中はアイスホッケーばかりやっていて、授業にもほとんど出席しない典型的なダメ学生でもありました。しかしなぜか無謀にも、いずれイギリスに留学したいと考えていました。

 

そしてそのためにはIELTS(イギリス版TOEFLのようなもの)でスコア7.0(TOEIC900程度)が必要だとわかりましたが、なんといちばん最初に受けたスコア5.0(TOEIC500程度)しかありませんでした。

 

そこから、私の無駄と非効率きわまりない苦難の英語勉強の旅が始まりました。おそらく英語に関する教材やハウツー本、英会話教室費など諸々込みで、200万円近くは無駄に費やしたと思います。

 

「もし自分がタイムマシンに乗って過去に遡り、英語の勉強に苦しんでいる・意味のない英語の勉強をしている過去の自分に出会えたら、どんなアドバイスをするのか?」を考えながら書きました。

 

一人でも多くの英語初級者・初学者の方が、「英語学習の迷路」から抜け出せる一助になればと、切に願っています。

 

この記事が役にたったらシェアお願いします!

アクティブラーニングの導入は賛成ですが、少し心配です。

学校教育

f:id:global-boys:20170220113011j:plain

文科省は2020年から「小学校3年生の英語必修化」以外にも「アクティブラーニング」の導入を決定しました。アクティブラーニングの導入自体は賛成ですが、学校現場や先生がそれに耐えうるだけのスペックがあるかが心配です。

 

まず、「アクティブラーニング」の定義が、人によってさまざまなことです。数年前から教育業界では合い言葉のように「アクティブラーニング」という言葉が出てきて、教材会社もワークブックやテストなどの教師用に付属するCDやDVDで「アクティブラーニング」対応と主張しています(とくにディスカッションが行われるであろう社会の教材)。

 

しかし、具体的に「何がアクティブラーニングなのか」、逆に「何がアクティブラーニングではないのか」に即答できる人はいませんし、人によって言うことが本当にバラバラです。そもそも「アクティブでないラーニングなんて存在しない」なんてことを言っていた先生もいました。

※文科省は「アクティブラーニング」という言葉は使わないことを決定したそうです。

 

一昔前、PISA型学力(OECDが進めている国際的な学習到達度に関する調査)において、日本の小学生は他国の先進国に比べて活用力が落ちるという結果(いわゆる「PISAショック」)が出たとき、それこそ「活用力」という言葉を猫も杓子も使うようになり、全国学力テストが始まるきっかけとなりました。

 

そして小学校のテストを作っている会社は、表紙の宣伝文に「活用力」や「学テ対策」を入れないとその時点で採用されなくなりました。しかし「活用力」の定義なんて、いちおう文科省からの指針はあるものの、各社あいまいですし、作っている出版社の人間ですら聞かれても明言できないと思います。私もできません。そして「学テ対策」と言っても、問題用紙と解答用紙を別にしてるだけです。

 

「アクティブラーニング」の明確な定義がない、そして明確に評価に結びつけることができないなかで、どのように授業を進めるのか? そして、綺麗事を抜きにして「高校受験」対策をしなければならない現場の先生からすると、かなり頭が痛いのではないのではと思います。

 

おそらく、ひとつの事例に対して2つか3つのグループを作り、そこで意見を出し合うということが行われると思います。例えば、1600年の関ヶ原の合戦で単純に徳川家康率いる東軍が勝ったことを暗記するのではなく、東軍と西軍に別れてお互いの立場から関ヶ原の合戦を議論したり、大政奉還で日本はどう変わったかを、議論するみたいなことだと思います。

 

ただ、そんなこと延々と授業中やっていたら、とうてい教科書を教えきることなんて不可能でしょう。いまでも「時間がない、時間がない」とぼやいている先生はたくさんいます。アクティブラーニングの導入は賛成ですが、現行の学習内容を削減しないとかなりの負担が先生にのしかかってきます。

 

おそらくアクティブラーニングを導入しやすい歴史は、現在文科省了承のもと、すでに中学3年生の1学期まで食い込んでいる学校が多いです。さらにアクティブラーニングを導入したら、公民を教える時間はありません。

 

でも、公民はどこの県の入試でもしっかり地理・歴史と同じくらいの配分でテストに出ます。さらに、公民の授業でアクティブラーニングしたら中学三年間で教科書は終わらないでしょう。さらに仮にアクティブラーニングをしっかりやって教科書が終わらず、試験で悪い点を取る生徒が続出したら、間違いなく学校の先生は叩かれるでしょうね。

 

では先生を増員するのかというと、そうでもないようです。教育業界大手のベネッセによると「現在、国会で審議されている2017(平成29)年度予算案では、通級指導や外国人児童生徒の教育などに充てる教職員定数は充実(基礎定数化)させるものの、加配定数は全国で395人の改善にすぎず、しかもAL(アクティブラーニング)分は10人」といった状況です。中学校で必修となっている技術・家庭科のように、ぜんぜん関係のない教科の先生が教えるケースが増えそうです。

 

また、アクティブラーニングの実施って難しいと思うんです。私はイギリスの大学院で学びましたけど、そこでの授業はまさしくアクティブラーニングでした。授業の終わりに推薦図書が書かれている紙をポンと渡されて、10冊くらい読みこんだ上で自分なりの意見をまとめ、それを授業で発表し合い、あーでもないこーでもないとクラスメートで言い合う。

 

余談ですが後期の「英国外交の保守主義について」というすごいマイナーな内容の講義は、先生4人(教授2人、准教授1人、博士号取得者1人)とクラスメートは4人でした。必ず順番が回ってきますし、みんなイギリス人だから辛かったですね。また先生4人が生徒そっちのけで激論することがよくあったんですが(ケンカではありません)、中身が高度すぎてほとんどついていけませんでした。いまでもよく論文が通ったなと思います。

 

話を戻します。発言する生徒についてですが、まずはトピックに対して多少なりとも知識がないと、意見が言えないと思います。「何でもいいから自分の意見を言いなさい」と言われても、知識がなかったら自分の意見なんて出ません。仮に自分の意見を言ったとしても、知識のある同級生に木っ端微塵に反論されたら、もう次から発言はしなくなると思いますし、子どもたち同士の仲が悪くならないかなと心配します。

 

「お互いの異なる意見を尊重することを学ぶことが大事」ともっともらしいことを言いますが、「朝まで生テレビ」の出演者を見てれば、そんなことは幻想に近いと思います。大人の世界でもそうですよね。声を大にした者が勝つ、言った者が勝つ、ことを覚えないかが心配です。

 

さらに、アクティブラーニングは少人数クラスでないと厳しいのではと思います。前述した大学院の授業も生徒が少なかったからできた授業形態であり、大学でもゼミなどの少人数クラスはアクティブラーニングに近い形態です。それを35人学級で行うと、結局、グループでの発表会と大して変わらない内容になると思います。アシスタントティーチャーの導入か、さらなる少人数学級を実現させる必要があります。

 

タイトルにも述べたよう、アクティブラーニングには賛成です。ただ、小学校3年生からの英語やプログラミングの必修もそうですが、現行の学習指導要領を減らさずに新しいことをやろうとするのは必然的に無理が出てきます。「体に良い」と言われる物を食べ尽くして、逆に体調を悪化するような状況にならないと良いのですが。

 

話が脱線しますが、いままでの日本の学校教育ってそんなに悪いですか? 私は「ゆとり教育」に対しても肯定的です。また、日本の学校教育がダメだったら、日本は世界有数の経済大国になっていないと思います。学校教育、とりわけ公立教育はIQ200の天才児からそうではない人、大金持ちの子供からそうでない人を同じように扱い、そして同じ授業をするところです。全体レベルを底上げするところです。万能薬ではありません。

 

再び余談になりますが、全員が大学に入れて「学士」になれるのは日本くらいです。イギリスは100しか大学がありませんので、学士になる敷居は高いですし、はっきり言って日本よりも学歴社会です。また大学の学費もめちゃくちゃくちゃ高いです。

 

もちろん、常に改善していく必要はありますし、教育の無償化など優れた海外の事例を取り入れる必要はあります。個人的意見ですが、教員免許は更新制にすべきで、能力とやる気のない人が一生教師でいられるのはおかしいです。子供たちが可哀相です。

 

また海外のメディアでは自国と比較して、PISA型テストの数学でアジアの国が躍進していることを肯定的に紹介していますし(BBC Asian maths method offered to schools 12 July 2016 http://www.bbc.com/news/education-36772954)、海外のニュースやTEDを見ていても、どこの国でも学校現場に問題を抱えているのがわかります。海外基準や海外の事例を持ち出すのも構いませんが、「日本だって世界の一部」ですし、むしろ教育界では日本基準が世界基準になるように頑張って欲しいです。

 

そして、そのために必要なお金はケチらずに税金をもっと投入すべきでしょう。金も人も出さずに、国や厚生労働省が町医者に「もっと一日に看る患者を増やせ、そしてもっと1人の患者に時間をかけろ」と言っているようなものです。

 

2016年9月15日の日経新聞によると、「経済協力開発機構(OECD)は15日、2013年の加盟各国の国内総生産(GDP)に占める学校など教育機関への公的支出の割合を公表した。日本は3.2%で、比較可能な33カ国中、最下位のハンガリー(3.1%)に次ぐ32位。12年の最下位からは脱したが、依然低い日本の公的支出を示す結果となった。OECD平均は4.5%」。


この記事が役にたったらシェアお願いします!

中学校の部活について 外部の視点から一言。

部活

f:id:global-boys:20170130145816j:plain

先日、といっても結構前ですが、ヤフーニュースで部活についてのニュースが出ていました。「部活動に休養日 ブラック部活に縛られ『授業や学級運営手回らない』」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170107-00000077-san-soci)。

 

「夜回り先生」で知られる元高校教師で教育評論家の水谷修氏は「自分には『教師は聖職』という思いがあり、生徒が困っていれば人として応えてあげたいと考え、夜回りなどもやってきた」と振り返りつつ「行政も親も、これまで教師の『人』としての思いに甘えすぎてきた」と指摘しています。

 

さらに、水谷さんは「部活動は社会体育として運動のプロが教えるべきで、教師の本来の仕事は授業と学級運営。こうした活動に専念できれば、人として子供たちと向き合うことができる教師も、もっと増えるのではないか」と話している。

 

実際、日本の教員の労働時間は他国に比べて長い。平成25年の調査では、1週間当たりの中学教員の勤務時間は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最長の53・9時間。調査参加国平均が38・3時間だった。特に部活動など課外活動の指導は7・7時間で、参加国平均の2・1時間を大きく上回っている。

 

教育問題に詳しい名古屋大学大学院の内田良准教授は「部活動は学校で教育以外の付加的な価値を与える日本特有の文化で大切なシステム」と評価する一方、「本来自主性を重んじる部活動であり、平日も土日もつぶして活動するのはやり過ぎ。教員が部活動を仕事としてやるなら賃金を出すべきだし、ボランティアなら相応の日数で活動すべきだ」という。

 

~以上は記事より一部抜粋~

 

近年、部活に関しては先生から「ブラック」という指摘が相次いで出ています。「部活問題対策プロジェクト」(http://www.geocities.jp/bukatumondai)で署名活動も行われていますし、朝日新聞の社説でも「中学の部活動 先生も生徒も休もう」というタイトルで、中学校の部活問題を取りあげてました。

 

たしかに部活を真面目にやられている先生って、本当に教育熱心だし大変だなーって思います。はっきり言って「ボランティア」以外の何ものでもないですからね。地域によって異なりますが、休日につく手当てなんて多くても3000円程度ですから。

 

高校生のバイトの時給より安いなんて、これじゃあバカバカしくてやってられませんよね。しかも遠征で相手校に行くのならまだしも、自分の学校が会場になったら準備や片付け、色々なもめ事が起こらないように気を遣う等々で大変ですよ。

 

私の知り合いの先生にも、部活の顧問が嫌で嫌で仕方がないという先生がかなりいます。労働基準法に反するという理由を除外すると、「ルールも知らないのに運動部の顧問をさせられている」、「本当は違う部活の顧問をやりたかった」、「子どもを保育園に預けていて、引き取りに行く時間がない」、「部活の時間を専門分野の研究にあてたい」。

 

そして、ヤフーニュースのタイトル通り「15時半くらいまでフルに授業をやって、その後に部活の顧問をしたら、とてもじゃないが授業の準備をしたり、生徒の提出物をゆっくり見ている時間なんてない」と授業や学級運営に支障をきたしているという理由が多かったです。

 

おそらく100人の先生に「部活の顧問が好きか嫌いか?」と聞いたら、80人の先生が「嫌い」と答えるのではないでしょうか。

 

ちなみに、むかしは生徒からの提出物や仕事のデータを、家に持ち帰って仕事をしていたそうですが、昨今は個人情報の保護や、また先生が生徒の個人情報の入ったUSB等を紛失した事故が相次いだため、家に持ち帰れなくなり、仕事はたまる一方だそうです(こっそり家に持ち帰っている先生はいるらしいですけど)。

 

ただ、部活の顧問が嫌で嫌で仕方がないと言っている先生のうち、誰一人として部活の意義を否定する先生がいなかったのは、正直意外でした。

 

知り合いの退職された元中学校先生は、運動部の顧問をルールも知らないのにずっとやっていたそうです。そして、「給料が減ってもいいから部活の顧問をしたくない。専門の理科をもっと研究したい」とずっと思っていたそうです。もちろん給料が減らされる理由はないのですが、年配の先生なので、部活も給料の一部と考えていらっしゃったのでしょう。

 

数年前に先生と食事をしたときに、「やはり部活は専門家が見るべき。素人が教えるのとプロが教えるのでは、生徒の上達具合が全然違う」と前置きした上で、下記のことをおっしゃっていました。

 

・野球やサッカーといったメジャースポーツはいいが、マイナースポーツや文化系部活を教えられる人は地域に必ずしも多くない。

・マイナースポーツや文化系部活の場合、中学校から始める生徒がほとんどで、また活動できるのが学校だけになることが多く、部活がなくなると将来の逸材を潰すことになりかねない。

・義務教育である公立中学は、はっきり言って学校の授業はろくに聞いていないけど、部活が楽しみで学校に真面目に来ている生徒も決して少なくない。

などから部活は残すべきと主張されていました。

 

たしかに先生がおっしゃるように、野球やサッカーといったメジャースポーツであれば、日本全国に指導者も多いですし、中学校の学区内に一人くらいは教えられそうな人もいると思います。

 

ただ、マイナースポーツや文化系部活、学校にしかない設備を活用する部活はどうなんでしょう。こんなこと言ったら失礼ですけど、文化系部活の顧問ができる人ってあまりいなそうですし、弦楽器なんて学校にしかそうそう置いてないですし、田舎にいったら水泳部の活動場所は、学校以外にプールって近くにあまりないですよ。

 

仮に引き受けてが現れたとしても、そのコーチ代は誰が払うんでしょう。遠征先でトラブルが起きたとき、そのボランティアの方が引率責任を取るのでしょうか? ボランティアは絶対に有効活用すべきですが、やはり学校の先生が顧問として活動を見るのが筋だと思います。

 

また部活については、生徒や保護者からも問題提起がされています。「本人の意思に反して強制的にどこかの部活に所属しなければならない」、「部活が忙しすぎて子どもが毎日くたくたになって帰ってきて、土日も休めない」、「受験に集中したいのに部活が邪魔」などなどです。

 

中学生だと同調圧力が強いので、中学生本人の意思だけで部活に入らないことを先生に伝えたり、周りが熱心に部活動に取り組んでいる中で自分だけが練習を休んだり、練習を早退することはきわめて困難です。というより、絶対に無理でしょう。部活動が嫌で嫌でたまらない生徒も絶対にいるはずです。

 

ただ、先生たちは声を大にして言いませんが(仮に言うと「公務員は楽していい給料貰っているのに」と世間から叩かれますから)、保護者から部活を強制にして欲しいという有声無声の要望があったのも事実ではないでしょうか? 最近は共働きの家族が増えており、学校が終わってから家に帰っても、誰も面倒を見る大人はいません。

 

とくに地方の場合、通学に時間がかかり、冬は都心と違って街灯が少なく真っ暗になるなので、みんな一緒に帰れる部活に所属していた方が、保護者の視点からも好ましいという理由もあったと思います。そっちの方が安全ですし、また中学生は大人が見てないところで悪さしますからね。部活に感謝している保護者も大勢いるのではと思います。

 

中学校の部活問題で感じるのは、「先生・学校」と「生徒・保護者」のお互いが不幸になっていることと、メディアが一部の地域の話だけを持ち出したり、片方からの意見しか伝えないことです。もう少し、日本全国の実情、双方の考えや事情を伝えて欲しいと思います。

 

最後になりますが、やはり部活の顧問をされている先生には、充分な時間外手当を出すべきです。また夏休みも遠征などで潰れるため、ほとんどの先生が有給休暇の消化をできていない状況では、有給の買い取りも検討すべきです。

 

ただ、大手メディアは自分たちがサービス残業を強制していますし、有休消化も取りにくい上、有給の買い取りも行っていないので、ここまで踏み込んでいません。その上で、ボランティア制度や学外の指導者を招くという議論をしたらどうでしょうか?

 

また、「部活動の強制」問題も該当する子どもたちにとっては深刻な問題で、「部活をやらない選択の自由」をすぐさま与えるべきですし、学校や顧問の先生は「部活をやらない選択をした生徒」に同調圧力がかからないよう注視すべきでしょう。

 

学校の諸問題に関しては「声を大にしたものが勝つ」やり方ではなく、「子どもたちにとって何がベターなのか?」を第一優先として議論して欲しいです。

 

この記事が役にたったらシェアお願いします!